塩にまつわる深いい話「ソルトーク」

塩にまつわる深いい話「ソルトーク」

青山志穂さんプロフィール
1977年生まれ。東京都中央区出身。
慶應義塾大学総合政策学部卒業、カゴメ(株)にて営業・マーケティング・商品開発に携わる。2008年から塩の専門店塩屋にて、ソルトソムリエ制度のための教本づくりや制度運営、スタッフトレーニングなどに従事。2012年、”社団法人日本ソルトコーディネーター協会”を立ち上げ、独立。
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沖縄からやってきたソルトコーディネーター
明日香:
こんにちは!今日は塩の話、たくさん聞かせてください。

青山:
はい。喜んで。

明日香:
早速ですけど、青山さん、そのスーツケース、ずいぶん重そうですね。

青山:
重たいですよ〜。一生懸命運んできたら汗かいちゃった。東京はジメジメですね。
沖縄からやってきたソルトコーディネーター
明日香:
でもなんか、青山さんのまわりだけ、空気が爽やか!

青山:
そうですか!?沖縄の風を連れてきたかな(笑)

明日香:
今は沖縄に住んでらっしゃるんですよね。

青山:
そう、沖縄と東京を行ったり来たり。東京でたっぷり仕事して、疲れたらボーッと沖縄の海を眺めて。最高の生活です。

明日香:
うらやましすぎます。今回の東京滞在ではどんなお仕事を?
青山:
テレビの収録に呼んでいただきました。あとは、ソルトコーディネーターの資格講座をやったり。このスーツケースは講座のために持ってきたんだけど、おもしろいかなと思って、今日も持ってきちゃいました。

明日香:
ありがとうございます!で、中身はもちろん・・・

青山:
塩です(笑)並べちゃいますね。
塩の種類は無限大
明日香:
わ〜!予想を上回る数だ!なんかこうやって並んでると、アクセサリーみたい。

青山:
そう、これね、アクセサリーケースなんですよ(笑)
塩の種類は無限大
明日香:
塩の種類って、どうやってわかれるんですか?

青山:
まず、原料は何か。海水から取る海塩。地層から取る岩塩。塩湖から取る湖塩。どこでとるか、どうやってとるか、製法の違いとか・・・細かいことだと、かき混ぜ方や、海水をいつくんでいるかでも、味は変わります。

明日香:
いつっていうのは、季節とかそうゆうこと・・・?

青山:
いえ、新月の時か、満月の時か。

明日香:
へえ〜!そんなに繊細なんですね。白とかピンクの塩はよく見るけど、茶色とか、黒いのとかもあるんだ。この灰色のは、どんな塩ですか?
青山:
これは、フランスの塩田から作られる塩。塩田の土質が泥っぽいから、塩の中に泥が混じって、灰色になるんです。

明日香:
泥も食べてるってこと?泥って食べていいんですか??
青山:
むこう(海外)だと、泥もミネラル、って捉え方をしてますね。日本だと、炭をかじる健康法があるみたいな感じで。

明日香:
なるほど。おもしろい。形もいろいろですけど・・・これも塩ですか!?
青山:
もちろんこれも塩ですよ。塩湖でできる塩です。湖の底が平らじゃないから、底をコロコロ転がるうちに、丸っこくなるんです。
明日香:
こどもの抜けた歯みたい。かわいいな〜!

青山:
さすがお母さんですね(笑)

明日香:
でも使いにくそう。

青山:
これはね、ガラスの器とかにコロコロ置いて、その上にお刺身を並べて、オリーブオイルとハーブをかけて出す、なんてどうでしょう?
明日香:
いい!ステキです!料理への活かし方や、食材との相性を考えるのも、塩のおもしろいとこですかね。

青山:
そのとおりですね。同じトマトを食べるのでも、かける塩によって味が変わるんです。もぎたての青臭さが強まる塩もあれば、煮詰めたトマトみたいに味が濃厚になる塩もあって。本当におもしろいんです。

明日香:
へ〜。やってみたい。
青山:
料理への活かし方だったら、ぜひこの塩を見せたい。これは、シーズニング塩のひとつで・・・