レミパンを支える
燕三条のモノづくり

レミパンを支える、燕三条のモノづくり
2023年秋、スタッフ研修の一環として、燕三条にあるレミパンシリーズの製造工場見学の機会がありました。職人たちのクラフトマンシップに触れ、参加スタッフ一同、大きな驚きと学びがあったのですが、「読者の皆さまにもお伝えしたい!」ということで、その一部を紹介させていただこうと思います。
金属加工の町、燕三条
燕三条というと、地図上の地名と思われがちですが、新潟県の燕市と三条市を合わせた呼称です。古くから鍛冶などの伝統文化が根差し、日本有数の“モノづくりの町”として知られています。そしてここは、元祖・黄色いレミパンの生まれ故郷。今でも、ここから日本全国に届けられています。
金属加工の町、燕三条
工程ごとの分業制
燕三条には大規模工場もありますが、家族経営の小さな工場がほとんど。1つの製品を作るのにも複数の工場が協力し合い、専門技術を繋いで製品を作り上げていきます。たとえばremyのお玉やヘラも、1)ステンレスの芯材→ 2)本体のナイロン→ 3)持ち手のシリコーンゴムと、3つの工場を旅して完成します。
工程ごとの分業制
少量生産で精度を高める
下の写真は、川分合成さんの工場で活躍する、お玉(ナイロン部分)の金型。芯材をセットした金型に、高温で溶かした原材料を流し込んで成型するのですが、一度の作業でできるお玉はたったの2つ。少量生産で品質の精度を高めています。
少量生産で精度を高める
職人の手作業
remyの調理ツールの持ち手は、シリコン素材。握りやすさが魅力なのですが、2つの素材を繋げる工程にも、繊細な職人技が隠されています。下の写真は、本体と持ち手部が分離しないよう、職人がひとつひとつ手作業で接着剤を塗っている様子。接着剤は少ないと接着力が弱くなり、多すぎるとはみ出して見栄えが悪くなるので困るのだとか。
職人の手作業
「目に見えない部分でのこだわりに驚かされたのと同時に、お話を伺った職人さんの表情から誇りが感じられ、そんな調理ツールを皆さんにお届けしていることがとても嬉しくなった」と語るのは、スタッフ・藤原。この繊細な作業が商品の耐久性を担保しており、過去に、分解や割れなどの不良は一件も発生していないことも分かりました。
組立て・検品
別の工場では、11月1日に発売となった「黒いレミパン」の検品・組み立て作業の真っ最中でした。レミパンは、海外で生産するパーツも含め、各工場で品質管理を行われていますが、ここ燕三条で出荷前の最終チェックが実施されます。
組立て・検品
何より厳しい「職人の目」
傷や汚れ、塗装品質やガタつきなど、検品基準はたくさん。どれも基準値は高く、検品で弾かれたものを見ても、素人にはどこに欠陥があるかはわからないほど。※弾かれた商品は、過酷な耐久性テストなどに活用されます。
何より厳しい「職人の目」
例えば上の写真は、「底面の艶が異なる(右側)」というもので、近くで見ても違いがあまり分かりません。レミパンの品質は、このように、職人さんの厳しい目と指先で下支えされています。
心もいっしょに
単なるモノではなく、人の生活を向上させる一部となるための製品をつくるー。数百年前より脈々と受け継がれてきたモノづくりへの信念を、スタッフ一同、職人さんから学ばせていただきました。
心もいっしょに
「自宅でレミパンと調理ツールを手に取るたびに、工場で出会ったたくさんの人を思い出し、温かい気持ちになる」と口を揃えるコミュニケーションチーム。
これを機に、商品の裏側にあるストーリーまで感じていただけるよう、気持ち新たに商品をお届けできたらと考えています。
remyコミュニケーションチーム