レミさんと「夢」
突然ですが、みなさんは夢をお持ちですか?
なにをいきなり、と思われるかもしれませんが、我が姑、レミさんは、この「夢」について、とてもユニークな考えを持っています。雑誌のインタビュー記事で、レミさんの「夢」について読んだとき、わたしはドキッとしました。みなさんにも、記事の一部をシェアさせてください。
なにをいきなり、と思われるかもしれませんが、我が姑、レミさんは、この「夢」について、とてもユニークな考えを持っています。雑誌のインタビュー記事で、レミさんの「夢」について読んだとき、わたしはドキッとしました。みなさんにも、記事の一部をシェアさせてください。
(以下引用)
「夢なんて持っちゃいけないって。夢はいちばんよくない、体に。目の前のできることだけやっていれば、それでいいんじゃないのかな。立派な人間にならなくたっていいもんね。落ち込むことがあったってさ、ベースには家族がいて、元気な和田さん(夫)とおいしいごはんを一緒に食べられるんだから、あとは何もいらないわよ。」
(「なぜか愛せる人々」『広告』2015年11月号, 株式会社博報堂)
「夢なんて持っちゃいけないって。夢はいちばんよくない、体に。目の前のできることだけやっていれば、それでいいんじゃないのかな。立派な人間にならなくたっていいもんね。落ち込むことがあったってさ、ベースには家族がいて、元気な和田さん(夫)とおいしいごはんを一緒に食べられるんだから、あとは何もいらないわよ。」
(「なぜか愛せる人々」『広告』2015年11月号, 株式会社博報堂)
夢はからだによくない?!
夢は持ったほうがいい。夢は人生を豊かにする…というのが、よくある一般的な考え方だと思います。それとは完全に逆行する考えに、レミさんらしいなと笑ってしまったのと同時に、なんだかすごくホッとした気持ちにもなりました。何を隠そうわたしには、これといった夢がないからです。
生きていると、「あなたの夢は何ですか?」という質問は避けては通れません。幼稚園のお誕生日カードに始まり、小学校の作文、友だちとの会話、就活の面接…。わたしの場合、今が楽しければいいじゃん、といった感じで生きてきたので、夢を聞かれる度、夢がないことに対する、漠然とした恥ずかしさを感じていました。
最近では、レミさんと本を出させてもらったり、雑誌の表紙モデルをやらせてもらったり、カフェのレシピ開発をさせてもらったりと、ありがたいことに色々な経験をさせていただき、周りから「何を目指しているのですか?」とか「今後どういう活動をしていきたいですか?」と聞かれる機会が増えました。でも、残念ながらわたしには、人に感心してもらえるような夢や計画があるわけではないので、いつもその場しのぎの回答でごまかしてきました。
目の前のことを楽しむ
わたしはただ、3人の子どもに実践している食育のことや、レミさんから学んだこと、食育インストラクターとして勉強したことを、自分なりの言葉や料理で誰かに届ける。それを楽しませていただいています。それが仕事になって、誰かのお役に立てることができたらすごく嬉しいし、それ以上にやりたいことなんて、今は見つかりそうにありません。いま目の前にある状況を楽しめれば、それでいい。それがいい。レミさんの言葉で、自信が持てました。
そういえば、今年のお正月にレミさんと話していたとき、「わたしね、“一年の抱負”って言葉、大っ嫌い。そんなもん考えちゃったら、その通りやらなきゃいけなくて、一年ずっと窮屈じゃない。1年かけて何かするより、今日もいい1日だった!って毎日思える方がよっぽどいいよ。」と言っていました。
もうすぐ年の瀬。来年の抱負を聞かれた時、また参考にしたいと思います。
もうすぐ年の瀬。来年の抱負を聞かれた時、また参考にしたいと思います。