「あっちゃんの紅塩」のお話

「あっちゃんの紅塩」のお話
美しいピンク色の結晶が特徴的な、あっちゃんの紅塩。この塩は、沖縄県美ら海水族館の近くで製塩所を営む、松村夫妻が手間ひまかけて作っています。色あざやかなピンク色の正体は、沖縄の特産物である「紅芋」のポリフェノール(アントシアニン)。ほんのり香る芋の香りと、レモンのような酸味が、揚げ物の油っぽさをさっぱりとさせてくれます。

自然のサイクルを塩作りに

「海は命の源であり、その自然のサイクルを塩作りに生かしたい」そう考える、松村さんは、海水を研究し、沖縄屈指の透明度を誇る備瀬崎周辺の海底から涌き上がる、満潮の上げ潮をだけを汲み取り、塩の原料にしています。満潮というのは、湧昇流のため、海水も新鮮なのです。
「あっちゃんの紅塩」のお話
汲み上げた海水は、太陽の下、シャワー状に噴出させます。これを行うことにより、水分が蒸発し、海水が濃縮されます。濃縮された海水は、平釜に移され、丸一日かけてゆっくりコトコト煮つめられ、塩の結晶ができあがります。
「あっちゃんの紅塩」のお話
できあがった塩の結晶は、温室内で太陽の光を浴びせ、じっくり自然乾燥させます。最後に、紅芋から抽出したポリフェノール溶液に漬けこめば、あっちゃんの紅塩の完成です。
「あっちゃんの紅塩」のお話
この一連の作業は1〜2週間かけて行われます。「完成までに時間はかかるが、自然の流れに任せてつくった塩は、身体にいいし、とっても美味しい」と、生産者の松村敦(あっちゃん)さんは語ります。
「あっちゃんの紅塩」のお話
沖縄の海と大地と太陽の恵みをいっぱい詰め込んだ「あっちゃんの紅塩」。目にも美味しいお塩です。
写真協力:(有)ティーダサイエンス、日本ソルトコーディネーター協会、食ダイニング「GOT mama」